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『流行尻取り子供文句の世界』改訂版

『流行尻取り子供文句の世界』、28.5MB。定價\3,850.-(未課税定價\3,500.-)

  東川吉嗣 著。尻取り唄は幕末から明治にかけて大流行し、中でも「流行志里とり子供もんく」といふ題の尻取り歌は江戸東京を中心にとりわけ廣く長く流行し、その歌詞の斷片は今も唄ひ繼がれてゐる。本書ではその代表的な刷り物、六枚一式の歌詞繪を解讀した物である。中には「でんでん太鼓」や「坊んやはいい子だ寝んねしな」など、現代の常識から考へても、明らかに子供世界の言葉も含まれてはゐるが、中には「品川女郎衆は十匁」とか「酒と肴で六百出しや氣儘」は、とても子供の世界の言葉とは思へないものである。併し、それは幕末から明治の時代の生活が現代の我らの常識と大きく異なり、それに伴ひ、生活用具や、娯樂も異なるため言葉の意味する實物が身近に無いことによる。また、「筒袖の衣裳」などは、洋服の普及で、當り前になり、「筒袖」とか「筒つぽう」といふ言葉が遣はれなくなつたことで、かへつて我々には縁遠い言葉となつてゐることもある。それやこれやで意味不明の歌詞を一つづつ解讀したのが本書である。併はせて、言葉遊びに關聯して幾つかの事柄を考へてみた。   


『義士難問言開録』

『義士難問言開録』、36.0MB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  本書は表紙に「義士難問言開録 完」とある和綴ぢ筆冩本を電子化複製したもので、原本は、天地二百四十九ミリ(八寸二分)、左右百七十六ミリ(五寸八分)の三十三丁からなり、二箇所を紙縒で綴ぢてある。
  本書は忠臣藏關連本の一つで、内容は、討ち入りを果たした赤穂浪士が幕府の取調べに對しての辯明であり、書名は、正義を實行した武士が難しい審問に對しての「言ひ開き」を記録した一冊本といふことで、七文字で『義士難問言開録』といふ名にしたのであらう。そこで、書名の讀みは、音讀みで「ぎしなんもんげんかいろく」とした。
  電子化に用ゐた原本は、汚れや埃は少ないものの蟲喰ひが酷く、損傷は文字部分にも及んでゐる。書體は癖が強く、解讀が難しい所も多い。
  


『敵討國順礼女勇 巻之二』

『敵討國順礼女勇 巻之二』、37.4MB。定價\3,630.-(未課税定價\3,300.-)

  本書は表紙に『敵討國順礼女勇 巻之二』とある四十二丁からなる筆冩本を複製したものである。物語は伊勢國飯高郡阿波曽村嘉六の妻は懐胎の身で順禮に出て殺されるが、その屍體から生れた娘がお捨てと名付けられて成長する。それと知らぬ嘉六は、妻の敵を求めて六十六部となり、大和郡山で阿波曽村嘉六の妻の娘お捨による仇討仕合のあることを知り、自分が阿波曽村嘉六であると申出て、父子で敵討を行ふ。この物語は、既に別途、電子化複製されてゐる書き本、『御縫親孝行噺』の中で、劇中劇として講談師が語る物語と一致する。そして、また別に電子化複製されてゐる筆冩本の端本である『西國順禮女武勇記 巻之十三拾四十五』の物語とも一致するが、何れも、原本は異なるらしく、文體や物語の細部は一致しない。   


『農家調寶記初編』『農家調寶記嗣篇』『農家調寶記續編』

『農家調寶記初編』『農家調寶記嗣篇』『農家調寶記續編』 各、定價\4,400.-(未課税定價4,000.-)

  本書は文化年間に編輯された高井伴寛 編の『農家調寶記』、『農家調寶記嗣篇』および『農家調寶記續編』の全部のページを再現したもので、往時の農家にとつて、職業生活や日常生活に役立つ諸知識を解説したもので、江戸時代後期の農家の常識を知るには好適の書である。   


『儀士忠臣録寺坂吉衞門再度敵討』

『儀士忠臣録寺坂吉衞門再度敵討』、88.1MB。定價\3,850.-(未課税定價\3,500.-)

  本書は「忠臣蔵」と題する芝居などでも良く知られた敵討ち事件の赤穂義士の一人、寺坂吉右衞門についての物語の筆冩本を複製したものである。
  筆冩の大元になつた本の名は、多分に、「義士忠臣録 寺坂吉右衞門再度敵討」かと想像できるが、この冩本では、本文巻末に、「文化十一年戌年正月中写之者也 木曾組沼平村 田中儀八」とあり、後表紙の裏には、「沼平村義八」とも書き、前表紙裏の書込みでは、「儀」の人偏を強調して、「儀士忠臣録寺坂吉衞門再度敵討」などと書いてある。また、本文中には「吉右衞門」と書かれてゐるが、前表紙裏の書込みでは、「吉衞門」となつてゐるので、本書では書名を『儀士忠臣録寺坂吉衞門再度敵討』とした。
  原書の表紙には題箋が無くなつてゐたが、水洗修理の後に假の題箋を附けた。原本は、天地二百六十ミリ(八寸六分)左右幅百六十三ミリ(五寸四分)、本文二十丁。本文は手垢、擦れ、汚れが酷く、讀み辛い箇所もあるが、本文頁の重大な缺損は無いと觀られる。   


『西國順禮女武勇記 第十三、四、五巻』

『西國順禮女武勇記 第十三、四、五巻』、37.4MB。定價\3,850.-(未課税定價\3,500.-)

  本書は表紙に「西國順禮女武勇記 巻之 十三拾四十五」とある二十四丁からなる筆冩本を複製したものである。
  物語は伊勢國飯高郡阿波曽村嘉六の妻は懐胎の身で順禮に出て殺されるが、その屍體から生れた娘がお捨てと名付けられて成長する。それと知らぬ嘉六は、妻の仇を求めて六十六部となり大和郡山でお捨の仇討仕合のあることを知り、自分が波曽村嘉六であると申出て、父子で仇討を行ふ。この物語は、既に別途、電子化複製されてゐる、『御縫親孝行噺』の中で、劇中劇として講談師が語る物語と一致する。そして、本書はその物語の最終三章であると見られる。   


大角泰章著『無機化學概説』

『無機化學概説』、140MB。定價\5,500.-(未課税定價\5,000.-)

 本書は大學の一般教育課程、あるいは專門課程での基礎ヘ科としての無機化學のヘ科書、あるいは參考書として執筆された。A5版、 196頁。
 無機化學の對象となる元素や化合物は周期律表のすべての元素とその化合物にわたり、それらの結合、構造、性質、反應などを統一的に理解できるほどには體系化されてゐない。そのため、ややもすると、無機化學は學生達にとつて、退屈で面白みに欠ける化學分野とされ勝ちである。そこで、筆者は、必要最小限の基本的な概念を系統的に纏めるやうに心掛けてゐる。筆者は、早くから水素エネルギーの實用化に取組んで來た、開拓者の一人であり、社會的應用を視野に入れたうへでの基礎學科としての無機化學を我々に提示してゐるといへよう。
  本書の構成は次の七つの章から成る。 元素の周期律 原子の構成と電子配置 無機化學の結合と構造 無機溶液の化學 典型元素の化學 遷移元素の化學 錯體の化學   


『慶安太平記十五』、『慶安太平記十五・解讀篇』

『世界平記どさくさ合戰』、42.7MB。定價\2,750.-(未課税定價\2,500.-)

この電子書籍は巻末に「安永二癸巳年秋写之」とある筆冩本を電子データにしたものとその解讀篇で、原本は一般に『慶安太平記』の名で流布してきたものの端本で、「丸橋忠彌、加藤市右衞門、吉田初右衞門、拷問のこと」以降、最後まで書き冩されてゐる。電子化に際しては、原本を水洗修理して、畫像ファイルを作製した。  『慶安太平記十五・解讀篇』はワードファイルで、文字起こし、讀み、意味をつけた。   


『世界平記どさくさ合戰』

『世界平記どさくさ合戰』、42.7MB。定價\2,750.-(未課税定價\2,500.-)

  本書は『お笑ひの種 世界平記どさくさ合戰』と題した小冊子を複製したもので、内容は生活必需品が次々と値上りする現象を合戰と捉へて、面白がつた讀み捨て本である。經濟的に力が勝る問屋方と値上がりに苦しむ庶民方に別れて、合戰の身拵へをして爭ふが、最後には世間を超越した存在の貴き御方が中に這入り、仲裁して、目出度し目出度しとなるのは、この手の合戰物の常道である。   表紙繪は油問屋の樽が騎馬武者と成り、太刀を振ふ。それに對する貧乏徳利が破れ團扇を旗印代りに背負ひ六尺棒で立ち向かふ樣を示してゐる。後半に綴ぢてある第二篇には、大工や天麩羅屋臺の旗、厚焼き鹽煎餅の流し旗など軍勢揃ひを描いてゐる。   


『私の名張言葉』

『私の名張言葉』、182KB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  本書は筆者、東川吉嗣が昭和二、三十年代に三重縣の名張で使つたり耳にした言葉を思ひ出しながら紹介するもので、平成十四年十二月朔日から網際通信の網上頁『いがのくにふるさとはなし 伊賀國』に「言葉の思ひ出」として紹介してきた記事などをもとに纏めたものである。
  筆者は昭和二十一年に三重縣名賀郡箕曲村夏見に生れ、この土地は後に名張市夏見となつたが、後に高等學校を卒業して名張から離れるまで夏見の大川沿ひの街道筋に育つた。筆者の言語世界を造りあげてゐる基礎部分に幼い自分を育てあげた名張言葉が占めてゐることは確かではあるが、名張を離れてからの國語生活のはうが時間的には壓倒的に長く、自分で文章を書き、あるいは他人{ひと}の文章を扱ふ職業生活が長かつたことから筆者の國語生活の中に占める名張言葉の量的比重は今や、極く小さなものとなつてゐる。ここに紹介する「名張言葉」は一般の所謂「方言集」といふよりも、筆者自身の言語體驗の中から幼い頃の思ひ出を集めたものである。
  併はせて、名張言葉に關聯して、「伊賀のヘへ」、「遊び歌や口ずさみ」、「人の名と家の名」、「「言ふ」を「ユウ」と言ふこと」、および「伊賀國中知山村地誌取調書の方言報告」について考へを掲載。   


『兵法秘哥』

『兵法秘哥』、16.9MB。定價\2,200.-(未課税定價\2,000.-)

  本書は表紙に「文政三辰歳七月吉祥日改之者也 兵法秘哥 全 米延正春」とある武道に關聯した七丁からなる小さな手書本を原色で電子化複製したもので、本文巻末には、「右要用たらんため愚作をならふるのみ」とあり、後表紙に當る所には、五言十四句の漢詩が返り點附きで書かれてゐる。
  原書の著者や原書の由來に着いては何も判つてゐない。原書の保存状態は惡く、細かい蟲喰ひが文字にも及んでゐる。複製にあたつては、綴を解いて掃除をし、皺を延して畫像ファイルを作成した。
  内容は、釼術、鐵炮、忍、血留、心術、夜打、山中飯、下帯など多岐にわたり、掲載順にも取分け理路は見られないが、令和前二百年の我が國で、往時の武士がどのやうなものを軍事智識として考へてゐたかを知る、一つの資料といへる。
  


『松之山三社奉額句集』

『松之山三社奉額句集』、52.5MB。定價\3,999.-(未課税定價\3,639.-)

  本書は刊本『二世安樂ヘ訓書』および『二世安樂ヘ訓書 二編』を併はせて綴ぢた「上中ヘ訓書」に併はせて綴ぢてあつた『松之山 松苧山大権現 正一位十二大明神 熊野社 奉額』一冊および題名不明の噺本の殘部七丁を水洗修理して複製したものである。
  これらの三社の在処や、奉納句の由來など、原書には一切、記されてゐないので、不明であるが、松苧山大權現は十日町市犬伏(苧島)にある近郷の総鎮守、正一位十二大明神は南魚沼市穴地にある穴地十二大明神、熊野社は十日町市松之山天水島にある社かと推測できる。
  原本は汚れ、くすみがあり、表紙と本文第一丁の一部分の缺損が見られるが、句の文章部分は損傷してゐない。
  


『二世安樂ヘ訓書 第一、二編』

『二世安樂ヘ訓書 第一、二編』、26.4MB。定價\3,999.-(未課税定價\3,639.-)

  本書は刊本『二世安樂ヘ訓書』の第一編と第二編を複製したもので、第二編の最期に、「三編嗣出」とあることから第三編が予想される。内容は徳川時代末期の生活心得を和讃にしたもの。
  本書の原本は、表紙に「上中ヘ訓書」とあり、前表紙裏に「慶応三年 丁寅八月吉日 湯澤 田村政吉」とあり、後表紙の裏には、「小林利左衞門 石田藤右衞門 須田又八 金川作右衞門」とある。前後の表紙は反故紙を裏返へしに貼り併はせ、厚みを着けてゐる。
  本書には、『二世安樂ヘ訓書』の一編と二編のみを複製し、參考までに、併はせて綴ぢてあつた『松之山 松苧山大權現 正一位十二大明神 熊野社 奉額』は修理再製本した前表紙と後表紙を、噺本の殘部は、修理して丁番號順に綴ぢたものの最初と最後の樣子を掲載した。
  


『筆冩本 かくあるべし』

『筆冩本 かくあるべし』、26.4MB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  本書の原本は、筆記者、筆記年代不明の書き本で、本文と表紙、無地丁を含めて全部で十三丁からなり、大きさは、天地六寸四分(195mm)、左右幅五寸四分(162mm)で、黒糸で四つ目綴ぢをしてゐる。原本では、本文の終りに無地の丁を挾んで、新たな丁に、出版の趣旨が次のやうに記されてゐる。但し、文政十二年は丑歳。

この一冊は先月、中乃条お代官、荒井ぬしの書き給はりて支配の村々へ與へられし書なり。然るを物の便りに御覧ありて、民を導くには宜しきものなるべければ、郡奉行所にて採り計らふべしと、淺賀樣仰せを蒙り、このたび書き改め、板に彫りて與ふる由をここに。                                     行年七十六  清洒
    文政十二年 寅二月日

  


『山水華鳥 早引漫畫 第三編』

『山水華鳥 早引漫畫 第三編』、(e3315)18.2MB。定價\1,870.-(未課税定價\1,700.-)

  本書は江戸時代後期の挿繪集『早引漫畫』の端本を複製したもので、伊呂波順に分類したうち、「う」から「て」まで、合計三百二十九件の繪が掲載されてゐる。本文は十七丁からなり、最終丁には、「三ノ十七」と丁番號が振られてゐるので、全部で四分冊であると見られる。
  本書の製作には、原本の綴ぢを解いて、全ての折り丁を畫像データにしたもので複製した。原本には、表紙、奥付などが缺落してゐるが、四冊本のうち第三冊目と見られる。
  


『明治十三年版 童子通』

『明治十三年版 童子通』、23.0MB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

 本書は、明治十三年再刊の『童子通』の表紙を含む全てのページを電子化したもので、原本は、天地丈六寸(百八十一ミリメートル)、左右幅四寸(百二十ミリ)、前表紙貼込み紙を除く本文五十一丁、白糸で四つ目綴ぢして、題箋には、『童子通 全』とある。
  原書の前表紙の内側に貼付けた扉には、「山本蕉逸先生著 童子通 全 東京書林 玉嵒堂」とあり、「玉嵒堂」の下には、「廣文堂新」と讀める角印を朱で捺してある。後表紙の内側に貼付けた紙の裾には、「∧や」と描いた屋號の下部に二文字を描いた朱の角印、その上に「堀利」といふ認印のやうな小さな丸印が朱で捺してある。この丸印は巻頭の最初の丁の右下隅と下小口の綴ぢ代に近い所にも朱で捺してある。また、綴を解いて讀むことができたが、後表紙裏には、舊藏者による、この書の由來が、讀みづらい書體で、「明治二十一年◇◇六月十七日◇七月廿五日參上之際 ◇◇◇◇草次良先生より 頂戴 拙者師匠ニ御座候」とメモ書きされてゐる。 
  電子書籍の製作には、原本の綴ぢを解いて、全ての折り丁と表紙を畫像データにしたもので複製した。原本には、蟲による損傷があり、一部、本文文字にも損傷が及んでゐる。後表紙の裏の書込みは、そのまま、畫像化した。
  内容は、特に章立てや中見出しなどはせずに、児童にとつて、知らなければならない「常識」を書いてゐる。本文の巻頭に「児輩に告ぐ。庶{ねがは}くば、竹馬の餘間に於いて、少なく補ひあらん」とある。すなはち、本書の内容は江戸時代後半から明治中葉にかけての誰もが知つてゐるべき「常識」とされるもので、令和の我々には少々、縁遠い智識があつても、古い刊本や書き本を讀む時には、最低限必須の智識であるといへよう。まさに、「暇を見付けて、せっせと讀みなさい」である。
  


『善惡種蒔鏡和賛 ヘ訓集合綴北澤本』

『善惡種蒔鏡和賛 ヘ訓集合綴北澤本』、72.4MB。定價\4.950.-(未課税定價 \4,500.-)

  本書は、表紙に「善惡種蒔鏡和賛 北澤氏所藏」とある筆冩本を複製したもので、原本の外形は、天地七寸四分(223mm)、左右幅五寸(154mm)。表紙を含め、二十三丁を二つ折りにして、綴ぢてゐる。綴じ方は、綴ぢ代の上方に三つの穴を、下方にも三つの穴を空けて、それぞれの穴に、紙縒を通して後表紙側で結んでゐる。前表紙には、「善惡種蒔鏡和賛 北澤氏所藏」とあり、後表紙には、「改稱 長野市榮町 北澤氏所藏」とある。前半十四丁は汚れとくすみのある古い紙で、善惡種蒔鏡和讃が筆冩されてゐて和讃の最初の丁の綴ぢ代には「善惡種蒔鏡」、和讃の最終丁の末尾には、「村風関氏施印」とある。後半は前半よりも新しい紙で、「東照御神君台諭」から始るヘ訓歌などのヘ訓集で本文の最終丁である第二十二丁裏には、「大正元年十月吉祥日壬子 脩冩 七十五翁福督」とある。古く傷んだ前半の和讃に後半のヘ訓集を併はせて表紙を付けたと見られる。
  後半のヘ訓集には、東照御神君台諭、古歌六件に續き、行基菩薩、傳ヘ大師、弘法大師、法然上人、榮西禪師、道元禪師、親鸞聖人、日蓮上人、愚中禪師、雲居國師、無能和尚、佛徳禪師、明恵上人、寂室和尚の歌を掲載し、更に、「古歌に」として、數件のヘ訓歌を記し、巻末に、「前書道詠はわなみの誠に座右の銘なれば、種蒔鏡の末に記して法孫{しそん}の徒弟に殘すものなり 寂庵叟」とある。
  


『天日坊幼くどき』

『天日坊幼くどき』、29.8MB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  本書の原本は、外形、天地百六十八ミリ、左右百八ミリ、本文は上下それぞれ四丁二つ折りの版本で、上巻の表紙には、「天日坊お佐那具ど起」と書名があり、「明治廿二年十月廿八日印刷出版 東京日本橋區馬喰帳三丁目十六番地 印刷兼發行者 吉田榮吉」とあり、下巻の表紙には、「てん日坊おさ奈くどき」と書名があり、「定價壱戔五厘」とある。これを電子書籍として複製した。
  内容は、歌舞伎芝居の「天日坊」をくどきにしたもの。
  本書では、最初に全ての丁を開いた状態を示し、その後に全ての丁の表裏を原寸近い状態で示した。   


『茶番頓知論 前半十一丁本』

『茶番頓知論 前半十一丁本』、49.0MB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  この電子書籍の原本は、外形、天地百七十七ミリ、左右百十八ミリ、本文は十一丁二つ折りの版本で、題箋に「茶番頓知論」とある小冊子で、これを電子書籍として複製した。著者、版元、刊行年などは不明である。
  内容は、「お題」を擧げての小話集で、三番叟、玉手箱、官女、七草の内あさがほ、東海道五十三次の内掛川宿に寄せて、秋の七草、歳の市、五穀の出來秋、三保の松、玉藻前を擧げてゐる。いづれも見開きの掲載で、最後の「玉藻前」は後半が缺けてゐるし、巻頭の「窓月」の序は前半が缺けてゐる。表紙に題箋があり、元來は大部の版本の一部を小冊子として安賣りしたものかと想像できる。
  本書では、最初に全ての見開きの状態を示し、その後で、表紙を含め、全ての丁の表裏を原寸近い状態で示した。紙書籍はアマゾンで購入できます。   


『仲仙道東海道戀路のくどき』

『仲仙道東海道戀路のくどき』、49.0MB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  この『仲仙道東海道戀路のくどき』は『仲仙道戀路のくどき』と『新板東海道五十三次戀路くどき』のそれぞれ三丁からなる小冊子を綴ぢて一冊にしたものを電子化複製したものである。著者や版元、刊行年などは不明。原本はくすみ、汚れ、傷み、綴ぢ絲の切れがあつたので水洗、補修して電子化した。   作品の内容は、中仙道と東海道の宿場を江戸から京へと巡り、その驛名を織込んで男女の戀ひに因んだ歌詞をつけたもので、それぞれの表紙には黒丸の白抜きで「上」とある。「下」は、いづれも文中にあり、「仲仙道」では、第二丁裏の二行目「下の諏訪」に續いて、「ヤンレヱヽヽ」とあり、白丸に「下」、白抜きで「中仙道くと起」とあり、「東海道」では、第二丁裏の第八行で「濱松」に續いて、「ヤンレヱヽ」とあり、白抜きで「東海道五十三次下」とある。「中仙道」を「仲仙道」と書いて書名にしてゐるのは、「仲」は人と人の關係を示すので、「男女の仲」を印象づけるためであらう。「くどき」は藝能分野の話藝の一つの型で、調子の良い歌詞を連ねた語り物である。本書の「くどき」は、江戸と京を結ぶ往時の二大幹線道路の主要驛名を、男女の戀に因んで、江戸から京へと順に讀み込むといふ、知的な面白さを示したものである。紙書籍はアマゾンで購入できます。   


『校訂増補十體千字文』

『校訂増補十體千字文』、75.8MB。定價\4,400.-(未課税定價\4,000.-)

  この『校訂増補十體千字文』は漢字の初等ヘ科書である『千字文』の十種類の書體を示したもの。漢字書體の傳統的なデザイン集。電子化に用ゐた原本は、かなり使ひ込んであり、前小口の下部の擦り減り損傷がある。また、汚れや、朱印による汚し、巻末の落書がある。本來、あつたと見られる、扉、奧書が缺落してゐるが、本文の損傷箇所は少ない。紙書籍はアマゾンで購入できます。   


『少嵒賦草』

『少嵒賦草』、161MB。定價\3,080.-(未課税定價\2,800.-)

  『少嵒賦草』は舊支那の科擧の受驗參考書の一つで、清朝末期、「賦」といふ形式の韻文の參考書である。著者の夏思沺は自ら科擧受驗の準備中、二十六歳の時に本書を執筆して好評を得たとのこと。書名の『少嵒賦草』の「少嵒」は著者夏思沺の號。紙書籍はアマゾンで購入できます。


『孝行和讃』

『孝行和讃』、23.9MB。定價\1,320.-(未課税定價\1,200.-)
『孝行和讃・解讀篇』、23.9MB。定價\1,980.-(未課税定價\1,800.-)

 天保十一年四月、關東取締出役の小川半藏が村々へ配布した孝行和讃と回覧状の筆冩本の表紙を含む全てのページを畫像データとして電子化したものとその解讀篇。原本の保存状態は惡く、蟲喰ひ、擦切れ、くすみ汚れがある。紙書籍はアマゾンで購入できます。


『鈴鹿山麓萬吉傳』および、『勢州鈴鹿山麓孝子萬吉傳・解讀篇』

『鈴鹿山麓萬吉傳』、47.4MB。定價\2,200.-(未課税定價\2,000.-)
『勢州鈴鹿山麓孝子萬吉傳・解讀篇』、47.6MB。定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  和綴筆冩本『勢州鈴鹿山麓孝子萬吉傳』の表紙を含むすべてのページを電子畫像データとしたものである。総ての丁にくすみ、染み、汚れなどあるが、實際的な古書の解讀ヘ材として、御利用いただけます。解讀篇もあります。
  物語の内容は、鈴鹿峠の伊勢側坂の下で、働き手の父を突然の病で失つて母子家庭となつた萬吉は幼い身で鈴鹿峠越の旅人の荷運びをして母を支へ、その親孝行振りを紹介してゐる。なほ、石川忠房は往時、幕府の大坂駐在の大番役で、後に勘定奉行となつたが、江戸と大坂を往き來する折に萬吉の親孝行を見出し、同僚にも傳へたことで、この孝子傳が出來た。紙書籍はアマゾンで購入できます。


『因幡小僧初之段』および、『因幡小僧初之段・解讀篇』

『因幡小僧初之段』、32.7MB。定價\2,200.-(未課税定價\2,000.-)
『因幡小僧初之段・解讀篇』定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)

  講談の聽き書きで、調子の良い咄口調。物語は、因幡國の武家の惣領息子、齋藤天一郎が不思議な魔術を修得し、素行が惡いので、兩親兄弟から「七世の勘當」をされ、江戸へ出て盗賊の頭となり、捕り方の追求を受けるが、自{みづか}ら因幡小僧と名乘り、魔術を使ひ、水の上を「足音高く」悠々と迯げ去り、「來いと言ふとて、往かりょか佐渡へ。佐渡は四十五里、波の道。サテハ、これより駕籠舁きの段。ヤンレヱー」と終へてゐる。小僧の衣装の描冩や、腰の刀の拵へなど、詳しく述べてゐる。物語の内容は難しいものでは無いので、書き本解讀の初級讀本としては、扱ひ易い。紙書籍はアマゾンで購入できます。


この網上頁の履歴
○令和五年八月十七日、『流行尻取り子供文句の世界』改訂版を掲載。
○令和五年七月十三日、『義士難問言開録』を掲載。
○令和五年六月二十九日、『敵討國順礼女勇 巻之二』を掲載。
○令和五年六月二十八日、『農家調寶記初編』『農家調寶記嗣篇』『農家調寶記續編』および、『流行尻取り子供文句の世界』を掲載。
○令和五年六月二十七日、大角泰章著『無機化學概説』『西國順禮女武勇記 第十三、四、五巻』および『儀士忠臣録寺坂吉衞門再度敵討』を掲載。
○令和五年六月二十六日、『慶安太平記十五』『慶安太平記十五・解讀篇』を追加。
○令和五年六月二十五日、『私の名張言葉』および、『世界平記どさくさ合戰』を掲載。
○令和五年六月二十三日、『兵法秘哥』を掲載。
○令和五年六月二十二日、『明治十三年版 童子通』『山水華鳥 早引漫畫 第三編』『筆冩本 かくあるべし』『二世安樂ヘ訓書 第一、二編』および、『松之山三社奉額句集』を掲載。
○令和五年六月二十一日、『茶番頓知論 前半十一丁本』『天日坊幼くどき』および『善惡種蒔鏡和賛 ヘ訓集合綴北澤本』を掲載。

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