すいそちょぞうごうきん
大角泰章著『水素貯藏合金』(e3618)ワードファイル(B5判、202ページ)、115MB。定價\6,600.-(未課税定價\6,000.-)
近年、新しいエネルギー資源として脚光を浴びてゐる水素を効率的に吸収貯藏し、必要に應じて吐き出し、しかも保管や移動に便利な新素材として、水素貯藏合金が實用化されつつある。本書の著者は昭和四十九年からこの分野の研究に携はつて來た先驅者の一人である。著者は後に國家プロジェクトでの新エネルギー開發計畫「サンシャイン計畫」に參畫し重要な役割を果たしてきた。本書は當時の、水素利用技術への入門書として執筆されたもので、水素利用の多方面での可能性も示唆してゐるが、現在は原子炉事故による重水の處理など、新たな水素問題も解決を急がれてゐる。本書は、水素利用技術史の記念碑的な役割にとどまることなく、新たなヒントを與へ得るヘ科書でもありえよう。
本文の構成は次の十二章から成る。
@エネルギーと水素貯藏合金 A機能材料としての水素貯藏合金 B水素貯藏合金の物性 C水素貯藏合金の物性測定 Dミッシュメタル系合金 Eマグネシウム系合金 Fチタン系合金と水素自動車 G蓄熱材料と蓄熱技術 H水素貯藏合金とヒートポンプ I水素貯藏合金と動力變換技術 J精製材料と水素分離・精製技術 K電池・触媒・センサー材料とその應用
このほど、紙書籍の『水素貯藏合金』新版をパブファン社を通して刊行しました。新版には、初版の外装の樣子なども掲載しました。
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