なかせんどうとうかいどうこひぢのくどき
原本電子化 『仲仙道東海道戀路のくどき』(e3310)pdfファイル、25.8 MB、定價\3,300.-(未課税定價\3,000.-)
この電子書籍は、『仲仙道戀路のくどき』と『新板東海道五十三次戀路くどき』のそれぞれ三丁からなる小冊子を綴ぢて一冊にしたものを電子化複製したものである。著者や版元、刊行年などは不明。原本はくすみ、汚れ、傷み、綴ぢ絲の切れがあつたので水洗、補修して電子化した。 作品の内容は、中仙道と東海道の宿場を江戸から京へと巡り、その驛名を織込んで男女の戀ひに因んだ歌詞をつけたもので、それぞれの表紙には黒丸の白抜きで「上」とある。「下」は、いづれも文中にあり、「仲仙道」では、第二丁裏の二行目「下の諏訪」に續いて、「ヤンレヱヽヽ」とあり、白丸に「下」、白抜きで「中仙道くと起」とあり、「東海道」では、第二丁裏の第八行で「濱松」に續いて、「ヤンレヱヽ」とあり、白抜きで「東海道五十三次下」とある。「中仙道」を「仲仙道」と書いて書名にしてゐるのは、「仲」は人と人の關係を示すので、「男女の仲」を印象づけるためであらう。「くどき」は藝能分野の話藝の一つの型で、調子の良い歌詞を連ねた語り物である。本書の「くどき」は、江戸と京を結ぶ往時の二大幹線道路の主要驛名を、男女の戀に因んで、江戸から京へと順に讀み込むといふ、知的な面白さを示したものである。紙書籍はアマゾンで購入できます。