『誠忠武鑑大全巻之十八』（e3505）

　

せいちうぶかんたいぜんまきのじゅうはち

『誠忠武鑑大全巻之十八』（e3505）ワードファイル、60.9MB。定價\4,400.-（未課税定價\4,000.-）

　　本書は忠臣藏で知られる赤穂義士の物語の最終部で、巻頭目次には、「誠忠武鑑大全巻之十八」とあり、次の五項目の表題が示されてゐる。
一　寺坂吉右衞門が談
一　囘向院へ立寄る事　同挨拶
一　義士退き口、并に道筋の事
一　一番の屆け、附り、吉良左兵衞が談、并に上杉家議談、同じく評言
一　泉岳寺に於て首級を供へ、口上書き、祭文、并に寺中門良院物語を附す、附けたり。寺坂定右衞門が談

　　原書は貸本屋本の端本らしく、前表紙の裏には丸い墨印で、野州中粟野、丸利　車屋とあり、その右に「赤坂風呂屋町」と、下には鏡文字で「本屋　源兵衞、妻　和助」とある。

　　本文巻末は上野介の濡れ場で、末第二丁裏の上部には、本文と異なる筆で「私、曰く、此の上野助は年六十七才にして女を見ると、云々」との書き込みがある。 　　また、後表紙の裏には、また、癖のある異なる筆で、大きく六行にわたり、「此の本の文は、云々」と丁一杯に書かれてゐる。

　　原書は前表紙が大きく損傷、後表紙は脱落していたが、水洗修理して表紙着け再製本したものを畫像化した。原本寸法は、天地丈二百三十一ミリメートル、左右幅百六十一ミリ。表紙裏の丁と本文のすべての丁を畫像化し、前表紙裏の鏡文字の部分は左右反轉したものを巻末に示した。