いがのくに・むらかがみ・ひながた
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村鑑{むらかがみ}は、徳川時代にその村の地勢や地上の主要構築物などを書き上げて領主へ提出したもので、村の概要を示すものといへる。本書の原本は伊賀國名張郡夏見村の村鑑を書き上げるための雛形で、内容は、山、谷、野、川、池、水などの自然地形の名、橋、林、巨木などの地表の景觀物、地名、名所舊蹟、特産物、系圖由緒などを列擧して、簡単な説明を添へるもので、これは、その報告書を作成するための書式例を示すものである。原本に書かれた地名などはいづれも架空のものであるが、谷の項に近江國への道が書かれてゐたり、名所舊蹟の項に伊賀北部、佐那具にある御墓山が擧げられてゐるなどから、伊賀國上野の藤堂家の役所で作られ、夏見村へ配布されたか、或いは、夏見村が筆冩したものと見られる。
本書は大學共同利用機關法人人間文化研究機構國文學研究資料館が収藏してゐる「伊賀國名張郡夏見村深山文書」のうち「夏見村書上(31E23)」を解讀した。
本書では、原本の各ページの畫像を縮小して掲載し、原文の文字起こし、讀み、意味と、必要に應じて參考事項を示した。
同樣の地誌調査報告は、のちに明治政府のもとでも、各村で「地誌取調書」が作られ、政府へ提出された。
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